2020年9月6日日曜日

可能な限りインフルエンザとコロナの検査??

最近の新聞記事を読んで思ったことを書きます。

日本感染症学会は同時流行に備えた提言で、可能な限りインフルエンザとコロナの検査を、同時に検体を採取して行うことを推奨している。」→これは高齢者を多数診察している内科では。。と思っています。小児科ではどうなのだろうか?と考えてしまいます。

「厚労省はどちらの検査も受けられる「検査協力医療機関」の整備を都道府県に求めることにした。新型コロナの検査は、帰国者・接触者外来や地域の検査センターが担っているが、インフルエンザの症状がある人が殺到すれば、対応しきれなくなる恐れがあるためだ。検査場所が増える利点と裏腹に、医療機関は通常の診療と両立させる必要があるため、現場の負担が増えるのは避けられない。」→これは、一般診療所でどれだけ検査ができるのだろうか? 現場の負担が増えるからだ。それ相応の準備が必要なのはわかっているが、どれだけ準備が完了しているのか? 気になります。


「検査協力医療機関は地域の診療所などが想定されるが、基幹病院との連携や役割分担をあらかじめ決め、負担が集中しないよう、地元医師会との調整が求められる。」→これは、地元で検査協力医療機関がどこなのかも分からなければ、患者さんが困る。そして検査協力医療機関が少なければ、そこに負担が集中する。どれだけ準備が出来ているのだろうか? わかりません。


「2019~20年シーズンの国内インフルエンザ感染者は約700万人で、例年の約1000万人を大きく下回った。」→今年はさらに少ないと思っている。根拠は薄いが。。。


「今冬も手洗いや消毒の徹底、マスクの常用、3密の回避などコロナ対策によりインフルエンザの流行は抑制されるとの見方もあるが、予断を許さない状況は変わらない。」→手洗いや消毒の徹底、マスクの常用、3密の回避 本当に大切ですね。同感です。

コロナとインフル/同時流行への備え万全に

新型コロナウイルスの感染が収束しない以上、インフルエンザとの同時流行は避けられまい。

インフルエンザがはやる冬を前に、備えを万全にしておきたい。インフルエンザがはやるかどうかは予測不能。多分流行は少ないだろう。と思っているが。。。やはり準備は必要と思います。

「政府はインフルエンザワクチンを原則として65歳以上から優先的に接種する方針を決めた。10月前半から始め、10月後半以降は医療従事者や基礎疾患がある人と妊婦、小学校低学年までの子どもを優先する。」と言っているが、当院では小児科なので子ども優先の方針で接種します。


 「新型コロナとインフルエンザは発熱やせきなどの症状が似ており、見分けがつきにくい。高齢者や持病のある人がかかると重篤になりやすいのも同じだ。一方で、コロナは治療法が確立されておらず、対応は異なる。ワクチンの優先接種によりインフルエンザの患者数と重症化リスクを抑えることができれば、医療機関の負担が軽減されると考えられる。」 インフルエンザの重症化をワクチンで防ぎたいという気持ちは理解できます。予想株が当たればよいのですがね。。。。。。


コロナ禍の長期化で、国民は感染症のリスクに対し敏感になっており、インフルエンザワクチンの接種希望者は、例年以上に増加すると構えた方がいいだろう。接種時期に入ってから医療機関の窓口で混乱しないように願っている。

2020年8月10日月曜日

コロナが子どもへ流行?

 板橋区でも子どもに感染する報告が出始めました。ということは、秋・冬にかけて流行する下地ができたということです。夏休みにいろいろ感染する機会が増えてます。若者が軽症でありという考えが主流のようですが、この考えは保留にしたほうが賢明です。実際見てみなければ分かりません。海外では川崎病様の報告があるので、頻度が少なくても要注意ですね。ところで「下痢が市中感染において重要な役割を果しているのでは。。」と私は考えているのですが、つまりマスクだけではなく、手洗いが大切です。

コロナウイルス

相変わらずコロナウイルス感染症の話題が続きます。猛暑になっても感染力は弱まらず、秋から冬に突入することになりそうです。今年は夏かぜの流行は少なく 、昨年流行した手足口病かなと思える病気は今月になり2〜3名程度です。さてインフルエンザは今年は流行するのでしょうか? RSウイルス感染症は流行するのでしょうか? とても気になりますね。インフルエンザの場合、ワクチンである程度予防するしか手立てがないのが現状です。10月1日から当院でも接種をはじめますが、発熱のお子さんと会わないように発熱外来を作りました。この外来は新型コロナウイルス感染症外来ではありませんのでご安心を(新型コロナウイルス感染症を疑う人は保健所にというのが国の方針です)ただ紛れ込むことは充分考えられます。当院でも電話相談サービスを開始しました。保健所の対応が8月になっても充分ではないからです。残念なことです。一方安心して予防接種を受けて頂くための時間帯を午前中に作りました。発熱外来以外の時間帯でも接種はできますが、発熱外来帯はご遠慮ください。正式な発表を9月になってからです。なんとかこの時期を乗り越えていきたいものです。コロナウイルス感染症の患者さんが増えてきたので、その経過が見えてきました。どうも後遺症が残るようです。川崎病でしたら、冠状動脈瘤の残存が一番の後遺症でしたね。コロナは、肺・心臓にも後遺症が残るようです。つまり若年者層も要注意です。厳しくなってきました。

2020年7月23日木曜日

コロナウイルス拡大の事態に思う

本日、東京都の感染者はますます増えているようで、とても危機感をもっています。
当院もコロナ相談を始めたばかりですが、この状況を見ると、クリニックレベルのコロナチェックではもう不十分じゃないかと思い始めました。つまり小さな医院で相談をしても、流行拡大阻止にはあまり結びつかないのでは。。。。個人的に、国の感染拡大を誘う対策には唖然としましたが、危機ではないと判断している国からみれば、この措置は当然でしょうね。人の移動をもっともっとして欲しいという国の方針に疑問を感じます。
報道を見て感じたのは、「直ちに、思い切った疫学的調査をして欲しい」ということです。(遅すぎた感はありますが。。。。。)
医療現場で迅速かつ簡単に利用できる新しいCOVID-19迅速診断法が開発され、40分で結果がでるというPCR検査が登場した。診断技術は確立されているので、あとは実行するのみだと思うのですが。。。。

コロナウイルス感染症雑感

コロナウイルス感染症が増えてきました。当院でもコロナウイルス感染症の相談を開始せざると得ない状況に追い込まれました。小児科なので、健診と予防接種の時間を決めました。「この時間帯に風邪で来院された方は別な時間帯に来院して下さい」とお願いしています。当院では入り口が一つしかありません。玄関入ってすぐに、待合室と別待合室の2つに別れていますが、完全隔離といえません。ですので、時間帯を分けて来院するようにご協力の程お願いします。
コロナウイルス感染症との戦いが長期戦になることを思うと、いろいろ想像してしまいます。地震、津波、水害、原発事故など次々と襲ってくる災害に、ウイルス感染症というテーマが加わりました。新型インフルエンザ、デング熱、ジカ熱やSARSもありましたが、コロナウイルスほど影響を及ぼしたものはありません。都市集住・人の接触が過剰な人口集中型社会・人の移動(グローバル)がコロナウイルス流行をささえてきたのではと思わざると得ません。新しい生活スタイルは都市設計から変える必要に迫られているようにも思えるのです。地産地消やスローライフなどがもっと脚光を浴びるようになるでしょうか。
ところで、ヨーロッパでは秋以降に季節性インフルエンザの流行と重なり、医療体制に大きな負担が生じる事態を警戒して、ヨーロッパ市民へのインフルワクチン接種を早期に開始し、対象を広げることを加盟国に促すなど対応を急いでいるというニュースがあります。早くも医療危機をできるだけ避けたいという強い意志が感じられます。一方日本ではどうでしょうか?
コロナウイルス感染症の流行で、コロナウイルス感染症の軽症者ホテル(池袋)の医師として1日派遣することになりました。もちろん防護はきちんとします。万が一に備えて、完全防護の予行をしなければなりませんが、クリニックの医師もコロナウイルス感染症対策に協力する状況にならざるえないという状況です。当院でのコロナウイルス感染症の相談もその一環です。
そういえば、新型インフルエンザも終息するには、1年2、3ヶ月かかったかな。。。

2020年5月12日火曜日

唾液で新型コロナウイルス検査ができる?

唾液で検査ができれば、検体採取による2次感染のリスクを避けることが出来ます。
自宅で採取した唾液で新型コロナウイルスに感染しているか調べられる検査キットが認可されれば、開業医でも検査が可能です。PCRセンターまで行く必要はありません。期待される検査です。流行拡大を防ぐことができますね。。。