国立がん研究センターなどは1月7日、母親の子宮頸(けい)がんが子供の肺がんの原因になった例を見つけたと発表した。
出産時に母親のがん細胞を吸い込み発症したという。まれなケースだが「子供の健康のためにも子宮頸がんの予防が重要だ」と研究チームは指摘している。
詳しくは、https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2020/20210107/index.html を読んで欲しい。
ここでのポイントは、子どもは、出産直後に泣くことで呼吸を開始しますが、この際に羊水を吸い込みます。
母親の子宮頸がんのがん細胞が混じった羊水を肺に吸い込むことによって、母親の子宮頸がんのがん細胞が子どもの肺に移行し、小児での肺がんを発症したと考えられます。
今回のような羊水の吸入による母親から子どもへのがん細胞の移行は世界で初めての報告です。
稀なケースですが、子宮頸がんの予防ワクチンは必要でしょう。